アフリカ54カ国ぞれぞれの、輸出・輸入相手国のトップ(金額ベース)をまとめました。輸出および輸入の相手国として金額がもっとも大きい国を地図と一覧表にしています。
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追記(2021年1月25日):
アフリカ域内の貿易を自由化する、アフリカ自由貿易圏(AfCFTA)協定が2021年1月1日、運用を開始しました。アフリカ自由貿易圏(AfCFTA)協定とは何なのか、運用を開始したとはどういう状況なのか、
こちらにまとめました。
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前回まとめた結果と比べると、輸入先トップ国が中国に入れ替わった国が増えています。ケニア、ウガンダ、タンザニア、コートジボワールといった国が、今回はじめて中国が輸入相手としてトップになっています。
輸出先では、北アフリカの国々でイタリアがトップの国が増えました。また、縫製品を輸出しているエチオピア、マダガスカルではアメリカがトップ国に入れ替わっています。
いわゆる旧宗主国といわれる国のうち、フランスは西アフリカの主要国でトップの貿易相手ではなくなっており、輸入・輸出ともイギリスをトップとする国はゼロとなっています。
トップ国だけでみると、アフリカ域内貿易の影響は減退しています。南部アフリカは引き続き南アフリカから周辺南部アフリカへの輸出が活発であり、セネガルからマリ、ケニアとウガンダ間、タンザニアからルワンダといった港を持つ国と内陸国間の貿易は引き続き強固であるものの、多くのアフリカの国にとってトップの貿易相手はアフリカ外である結果となっています。
アフリカ各国における輸出相手トップ国
数値は以下のようになっています。シェアは輸入または輸出金額にトップの相手国が占める割合です。
アフリカ各国における輸入相手トップ国
アフリカ各国における輸出相手トップ国
データソース: Trade and Development (UNCTAD)、 International Trade Center (ITC)、 United Nations Statistical Division (UNSD) 、World Trade Organization (WTO)
引用される場合には、「アフリカビジネスパートナーズ」との出所の表記と
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