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【毎週更新(9月6日更新)】アフリカにおけるコロナワクチン・感染者最新の状況

アフリカにおける国別感染者数、陽性率、致死率、ワクチン、入国規制

更新日:2021年09月14日

カテゴリ: ビジネスに役立つ情報

(写真: ケニアのスーパーで買いだめをする人々、2020年3月ABP撮影)

アフリカにおける新型コロナウイルスの感染状況について最新データをまとめます。
更新日: 9月14日(次回更新予定日:9月21日)
表・グラフはクリックで拡大します。


【アフリカ大陸全体の感染状況(9月11日時点)】
  • 累積感染者数: 8,031,634
  • 百万人あたり累積感染者数: 6,305
  • 感染者DT: 286日(先週より長い)
  • 累積死亡者数: 202,399
  • 百万人あたり累積死亡者数: 159人
  • 死亡者DT: 270日(先週より長い)
  • 致死率平均: 2.5%(先週と同じ)
  • ワクチン接種率: 1回目 6.1% 2回目完了3.6%

データの見方や、感染状況に対する解釈は、以下で説明しています。
また、こちらから、これまでのすべてのコロナ関連記事を一覧することができます。

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構成
(1)ワクチン接種・入手状況
(2)新規感染者数の推移
(3)新規死亡者数の推移と致死率
(4)感染状況の国別基礎データ
(5)アフリカ各国の入出国規制および国内行動規制
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(1)ワクチン接種・入手状況(9月11日時点)
アフリカにおけるワクチンの入手状況と接種状況をまとめています。

まずは接種状況についてみてみましょう。アフリカの多くの国は1回目の接種の最中にあります。1回目接種の接種人数について多い順に並べたのが左です。百万人あたりの接種人数の上位20カ国を並べたのが右です。すべての国の接種者数は、「(4)感染状況の国別基礎データ」に、1回目のみと2回目完了者に分けて掲載しています。

モロッコは1回目接種数が2,000万人に近づいています。百万人あたり約55万人、つまり人口の約55%が1回目接種を終えています。「(4)感染状況の国別基礎データ」にあるように、2回目の接種も約46%が終えました。

観光国であるセーシェルは、アフリカで最初に接種を開始した国で、すでに百万人あたり77万人、つまり人口の約77%へ1回目接種を終えています。同じく観光国であるモーリシャスは約65%が終えています。

アフリカでもっとも感染者が多い南アフリカは、1回目の接種数が1,000万回を超え、接種率も20%に近づきました。

このほか、エジプト、アルジェリア、チュニジア、ナイジェリア、ジンバブエ、エチオピア、ケニアが200万回以上を接種しています。アフリカ全体でみたときの1回目接種率は6.1%、2回目完了率は3.6%です。

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ワクチンの1回目を接種した人の割合(1回目接種率)で地図をつくりました。北アフリカと南部アフリカの国の接種率が高くなっています。多くのサブサハラ・アフリカの国々では10%未満となっています。


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これまでアフリカ54カ国中52カ国がワクチンを入手しています。残る2カ国のうちブルンジは、詳細は未定ながらCOVAX経由でのワクチンの受け入れを表明済みです。エリトリアはCOVAXに加入しておらず、ワクチンは必要ないとする立場をとっています。

COVAXとは、途上国に公正にワクチンを配布するための国際的な枠組みで、アフリカの多くの国はCOVAXを通じて入手しています。しかし、COVAXが主として調達先としていたインドが、国内の感染者拡大によりワクチン輸出を中止したため、アフリカへのワクチン供給がこの4カ月ほど滞っています。

かわりにワクチンを供給しているのが中国と米国です。中国はこれまで、販売や寄付をあわせてアフリカ40カ国に中国製ワクチン約7,300万回分を手配し、5,600万回分を供給済みです。一方の米国は、2,500万回分のJ&JワクチンなどをCOVAXを通じて寄付することを決め、7月から開始してこれまでアフリカ26カ国に届いてます。あわせて、ロシアやフランスに加え、欧州各国がアフリカ向けにワクチンの供給を行っている様子が下表からうかがえます。

8月になって、3月に契約していたアフリカ連合(AU)のAfrican Vaccine Acquisition Trust (AVAT)によるJ&Jの供給も動きはじめました。AVATは最大で4億回分のワクチンを供給する予定です。

AVATを通じて供給されたJ&Jワクチンの一部は、南アフリカで最終工程を行っています。これ以外にも、輸入頼みのワクチン入手を解決するため、アフリカでワクチンを製造する動きが始まっています。ファイザー/バイオテックは、ワクチンを南アフリカで製造することで現地工場と合意しました。WHOが立ち上げた、ワクチンの商業生産技術と臨床試験施設を低中所得国に提供する仕組みであるTechnology transfer hubs(技術移転ハブ)の活用の検討をする国がでてきており、たとえば南アフリカは最初の対象国として、mRNAワクチンの製造検討を進めており、ルワンダやセネガルも検討を開始しています。

国内の全人口が2回分(J&Jは1回分)のワクチンを接種するのに必要なワクチンをどこまで入手できたか(人口カバー率)をみると、モーリシャスは90%を超えました。リビア、セーシェルが70%超、コモロ、モロッコが50%を超え、カーボベルテ49%、チュニジア47%が続きます。ジブチ、レソト、ジンバブエが30%を超え、エスワティニ、赤道ギニア、南アフリカ、ギニアビサウ、ボツワナが20%を超えました。各国別の数値は下の表をご覧ください。

長い表ですが、このあとに、アフリカの感染の状況をまとめています。

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(2)新規感染者数の推移(9月11日時点)
アフリカ全体で日毎に新たに確認された感染者数です。赤線は7日間移動平均の推移です。過去8週間を対象としています。日々どの程度の数の感染者が見つかっているかがわかります。

第3波の感染はおさまり、1日あたり新規感染者数は減少をたどっています。現在平均で2万人台を切りました。
7月29日の突出は、南アが何日か分のデータをまとめて発表したことによるものです。

クリックで拡大します。

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アフリカで最初に感染者が見つかった2020年2月14日から直近までの全期間における新規感染者の推移は以下となります。赤線は7日間移動平均の推移です。

第3波のピークは過ぎ、感染者は減少しています。

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南アフリカは、感染者が急減し、1日あたり平均新規感染者数は5,000人台まで落ちました。

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ナイジェリアは新規感染者数が増加していましたが、増減せぬまま500人台で推移しています。

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エジプトの感染者は、いったん落ち着いたものの、また増加に向かっています。現在の1日あたり平均新規感染者数は300人台です。

20210915060346.jpg

ケニアは第4波のピークが過ぎたようです。1日あたりの平均感染者数は500人台まで減りました。

20210915060611.jpg
エチオピアは第3波が到来しています。1日あたりの平均感染者数は1,300人台で推移しています。

20210915060745.jpg
アフリカの中ではワクチン接種が進んでいるモロッコは、近頃急激な増加が見られましたが、その波も収まり、現在は1日あたり平均新規感染者数は3,000人台まで減少しています。

20210915060951.jpgチュニジアの1日あたり平新規感染者数は1,600人台となりました。

20210915061128.jpg


(3)新規死亡者数の推移と致死率(9月4日時点)
アフリカ全体で日毎に新たに確認された死亡者数です。赤線は7日間移動平均の推移です。過去8週間を対象としています。日々どの程度の死亡者が増えているかがわかります。

死亡者数は500人台まで減少しました。

クリックで拡大します。
20210915061419.jpg致死率(累積感染者における累積死亡者の比率)を色分けし地図にすると以下のようになります。
アフリカ大陸全体における現在の致死率は2.5%です(日本は現在1.0%)。

20210915061559.jpg


(4)感染状況の国別基礎データ(9月11時点)
55カ国それぞれのデータをまとめています。

百万人あたりの感染者数をみれば、その国でどの程度感染が広がっているのかがわかります。あわせて百万人あたりの検査数を比較すると、検査の進捗とともに感染者の発見が増えているのか、それ以外の理由なのか、推測が可能です。

百万人あたり死亡者数は人口あたりの死亡者の数です。国によって検査方針や感染者の発見率が違うと前提して、感染者として発見されるか否に関わらず、その国でどの程度コロナウイルスによる死亡者がでているかを測ることができます。死亡者DT(倍加日数)では、死亡者が増加するペースを把握することができます。致死率は累積感染者における累積死亡者の比率です。直近致死率は、2週間前の新規感染者数に対する今週の死亡者数の割合で、直近で増えた感染者のうちどの程度が亡くなったかを示します。

ワクチン接種者数は実数で、百万人あたり接種者数は人口に対する接種比率です。1回目接種数と2回目完了数に分けて記載しています。


クリックで拡大します。

20210915061802.jpg
出所:
感染者数、死亡者数: Johns Hopkins University
検査数およびアフリカ以外の国の感染者数、回複数、死亡者数、ワクチン接種者数: worldometers
DT: 直近7日間の感染者の増加率を元に算出。感染者が倍になる日数を示す


(5)アフリカ各国の入出国規制および国内行動規制(9月6日時点)
出張再開に向けて、アフリカ54カ国が敷いている入出国に関する規制と国内での行動規制に関する情報をあつめました。現地の日本大使館が発出している情報を優先し、他のソースで補足しています。リンク先は随時最新のものへと更新します。

南部アフリカ
アンゴラ 入出国規制 国内行動規制
エスワティニ 入出国規制 国内行動規制
南アフリカ 入出国規制 国内行動規制
ナミビア 入出国規制 国内行動規制
ボツワナ 入出国規制 国内行動規制
マラウイ 入出国規制 国内行動規制
モザンビーク 入出国規制 国内行動規制
レソト 入出国規制 国内行動規制

東アフリカ
ウガンダ 入出国規制 国内行動規制
エチオピア 入出国規制 国内行動規制
エリトリア 入出国規制 国内行動規制
ケニア 入出国規制 国内行動規制
タンザニア 入出国規制 国内行動規制
コモロ 入出国規制 国内行動規制
ジブチ 入出国規制 国内行動規制
スーダン 入出国規制 国内行動規制
セーシェル 入出国規制 国内行動規制
ソマリア 入出国規制 国内行動規制
マダガスカル 入出国規制 国内行動規制
モーリシャス 入出国規制 国内行動規制
ルワンダ 入出国規制 国内行動規制

西アフリカ
ガーナ 入出国規制 国内行動規制
カーボベルデ 入出国規制 国内行動規制
ガンビア 入出国規制 国内行動規制
ギニア 入出国規制 国内行動規制
ギニアビサウ 入出国規制 国内行動規制
コートジボワール 入出国規制 国内行動規制
シエラレオネ 入出国規制 国内行動規制
ナイジェリア 入出国規制 国内行動規制
ニジェール 入出国規制 国内行動規制
ブルキナファソ 入出国規制 国内行動規制
ベナン 入出国規制 国内行動規制
モーリタニア 入出国規制 国内行動規制
リベリア 入出国規制 国内行動規制

中部アフリカ
ガボン 入出国規制 国内行動規制
カメルーン 入出国規制 国内行動規制
サントメ・プリンシペ 入出国規制 国内行動規制
赤道ギニア 入出国規制 国内行動規制
チャド 入出国規制 国内行動規制
中央アフリカ 入出国規制 国内行動規制
ブルンジ 入出国規制 国内行動規制

北アフリカ
アルジェリア 入出国規制 国内行動規制
エジプト 入出国規制 国内行動規制
チュニジア 入出国規制 国内行動規制
モロッコ 入出国規制 国内行動規制
リビア 入出国規制 国内行動規制

※アフリカにおけるコロナの現状や、それにより受けたビジネスへの影響、現在の事業環境と課題などにつき、ご質問を受け付けています。ご希望の方はこちらをご覧ください。

アフリカ進出スポット相談窓口
https://abp.co.jp/news/info/spotconsulting.html

※アフリカの特定国における、新規感染者数の毎日の推移(1人目発見~更新日まで)が必要な方はこちらからご連絡ください。データをお送りします。

※アフリカの新型コロナウイルスおよびワクチン接種に関する現状を広く知っていただくため、図表の複製・再利用を許諾します。ただし、「出所:アフリカビジネスパートナーズ」との出所の表記をお願いいたします。再利用にあたって図表のデータそのものが必要な場合は、お送りしますので、こちらからその旨ご連絡ください。

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