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【毎週更新(7月13日更新)】アフリカにおけるコロナワクチン・感染者最新の状況

アフリカにおける国別感染者数、検査数、致死率、ロックダウン、人工呼吸器数、ワクチン

更新日:2021年07月13日

カテゴリ: ビジネスに役立つ情報

(写真: ケニアのスーパーで買いだめをする人々、2020年3月ABP撮影)

アフリカにおける新型コロナウイルスの感染状況について最新データをまとめます。
更新日: 7月20日(次回更新予定日:7月26日)
表・グラフはクリックで拡大します。

これらデータの見方や、感染状況に対する解釈は、以下で説明しています。
2020年5月5日 なぜコロナはアフリカで「意外」に広まらないのか?
2020年6月9日 (アフリカのコロナ感染状況その7)死なないアフリカ、チュニジアは正常化へ
2020年6月14日 アフリカはコロナ感染爆発?死亡者は少ない?真実はどっち?:アフリカにおけるコロナ状況(その7の補足)
2020年8月10日 百万人を超えたアフリカのコロナ感染者、ようやくピークアウト??:アフリカにおけるコロナ状況(その8)
2020年8月16日 南ア、感染者増加減少により警戒レベルを2に引き下げ(アフリカにおけるコロナ状況その8の補足)
2020年10月19日 感染者がピークアウトしたアフリカ、第2波のきざし?(アフリカにおけるコロナ状況その9)
2020年1月6日 変異種が見つかった南アフリカ、コロナ感染状況とワクチン(アフリカにおけるコロナ状況その10)
2021年1月11日 アフリカ、感染者300万人超え。初のワクチンの接種が開始(アフリカにおけるコロナ状況その11)
2021年2月2日 南アにワクチン到着!アフリカで3カ国目の接種開始国へ
2021年3月9日 アフリカの半分の国にコロナワクチン到着
2021年4月27日 アフリカでワクチンを接種しました-アフリカのいまの接種状況は?
また、こちらから、これまでのすべてのコロナ関連記事を一覧することができます。


【アフリカ大陸全体の感染状況(7月17日時点)】
  • 累積感染者数: 6,195,749
  • 百万人あたり累積感染者数: 4,863人
  • 感染者DT: 104日(先週より長い)
  • 累積死亡者数: 157,225
  • 百万人あたり累積死亡者数: 123人
  • 死亡者DT: 124日(先週より長い)
  • 致死率平均: 2.5%(先週と低い)
  • ワクチン接種率: 1回目 3.1% 2回目完了1.4%


(1)ワクチン接種状況(7月19日時点)
アフリカにおけるワクチンの入手状況と接種状況をまとめています。

まずは接種状況についてみてみましょう。アフリカの多くの国は1回目の接種の最中にあります。1回目接種の接種人数について多い順に20カ国並べたのが左です。百万人あたりの接種人数の上位20カ国を並べたのが右です。すべての国の接種者数は、「(5)感染状況の国別基礎データ」に、1回目のみと2回目完了者に分けて掲載しています。

モロッコはすでに1回目接種完了数が1千万人を超えました。百万人あたり約31万人、つまり人口の約31%が1回目接種を終えており、34.2%ですある日本と変わらない接種率となっています。「(5)感染状況の国別基礎データ」にあるように、2回目の接種も約27%が終えています。

観光国であるセーシェルは、アフリカで最初に接種を開始した国で、すでに百万人あたり74万回、つまり人口の74%へ1回目接種を終えています。同じく観光国であるモーリシャスは約47%が終えています。

アフリカでもっとも感染者が多い南アフリカは、血栓症疑いによる承認手続きの遅れや現地製造を進めていたJ&Jのワクチン原液が米国工場でコンタミしたりと不運が続き、接種がなかなか進んできませんでした。7月に起こった暴動も接種スピードに影を落としています。しかしようやくファイザーの接種が開始し、400万を超える1回目接種を進め、人口あたりの接種率は約8%まで上昇しています。

エジプト、ナイジェリア、アルジェリア、エチオピアは200万回以上を接種しています。それでも人口の多いこれらの国は、人口あたり接種率はまだ低いです。アフリカ全体でみたときの1回目接種率は3.1%、2回目完了率は1.4%に留まっています。

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これまでアフリカ54カ国中52カ国がワクチンを入手しています。ワクチンを否定していた前大統領が急死し、コロナ対策を軌道修正したタンザニアは、まずはザンジバルがワクチンを受け取りました。タンザニア全土においては9月以降供給を受ける予定です。

52カ国がワクチンを入手はしているものの、入手数は伸び悩んでいます。入手済み52カ国中49カ国がCOVAX(途上国に公正にワクチンを配布するための国際的な枠組み)からの供給を受けていたものの、COVAXが調達していたインドセラム社製のアストラゼネカワクチンが、インドの感染拡大による輸出中止によって入手できなくなったためです。

その間に中国製ワクチンを入手する国が少しずつ増え、現在38カ国が中国から購入または寄付を受けています。ロシア製のワクチンは14カ国が入手しています。こういった中国とロシアの動きに対抗するように、米国やフランスがアフリカを含めた途上国への寄付を決め、先だって開催されたG7においては途上国に10億回分のワクチンを提供することが合意されました。先進国のワクチン接種が進んで余剰分が発生していることもあり、アフリカへのワクチン外交が活発化しています。フランスは、マクロン大統領のアフリカ訪問にあわせ10カ国以上への寄付を行っています。

一方で、このように輸入頼みのワクチン入手を解決するため、WHOが立ち上げた、ワクチンの商業生産技術と臨床試験施設を低中所得国に提供する仕組みであるTechnology transfer hubs(技術移転ハブ)の活用を検討するアフリカの国がでてきています。南アフリカは、技術移転ハブを活用して自国でmRNAワクチンを製造することを求めており、WHOによるとこの技術移転ハブを実現する最初の対象国となる見込みです。技術移転ハブについては、ルワンダやセネガルも検討を開始しています。

ワクチンをまだ受け取っていない2カ国は、エリトリア、ブルンジとなります。エリトリアとブルンジはCOVAXに加入しておらず、ワクチンは必要ないとする立場をとっています。

国内の全人口が2回分(J&Jは1回分)のワクチンを接種するのに必要なワクチンをどこまで入手できたか(人口カバー率)をみると、先日ワクチン完了者への隔離を免除することを決めたモーリシャスは59%、同じく観光国のセーシェルでは50%を超え、カーボベルテは35%、ジブチは33%、モロッコ、赤道ギニアが20%を超えました。続くコモロが、チュニジア、ジンバブエ、南アフリカ、サントメ・プリンシペ、ボツワナが10%を超えています。各国別の数値は下の表をご覧ください。

どの国からワクチンを入手したかについて、地図にしています。3段階の赤のうち最も濃い赤は「中国からは入手せず他から入手している国」で、ケニア、ナイジェリア、ガーナ、コートジボワール、ウガンダ、ルワンダなどが該当します。つまり、ほとんどのアフリカの国が、中国から中国ワクチンを入手しています。

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この長い表の後は、感染と死亡についての情報をまとめています。

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(2)新規感染者数の推移(7月17日時点)
アフリカ全体で日毎に新たに確認された感染者数です。赤線は7日間移動平均の推移です。過去8週間を対象としています。日々どの程度の数の感染者が見つかっているかがわかります。

アフリカは最近、これまでで最大となる4.5万人の1日あたり新規感染者数を記録し、第3波がやってきていましたが、ここにきて新規感染者数の伸びが止まりました。現在の1日あたりの新規感染者数は4万人程度です。

クリックで拡大します。

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アフリカで最初に感染者が見つかった2020年2月14日から直近までの全期間における新規感染者の推移は以下となります。赤線は7日間移動平均の推移です。

第3波はこれまでで最も高い波となりましたが、増加は止まりました。なお第3波は、アフリカで最も感染者数が多い南アフリカで増えている他、ザンビア、ナミビア、モザンビーク、ジンバブエといった南部アフリカで増えているのが特徴です。チュニジアに続き、ワクチン接種が比較的進んでいるモロッコで急増が見られます。次以降で国別の状況を説明します。

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南アフリカの新規感染者数は減少に向かっています。1日あたりの平均新規感染者数は2万人に近づきそうな勢いだったところ、1.4万人まで減っています。南アフリカの動きは、アフリカ全体の動きと相似形となっています。

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ナイジェリアは長く毎日2桁の感染者に留まる状況が続いていましたが、増加に転じており、第3波の到来が警告されています。1日あたり平均新規感染者は100人を超えました。

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エジプトの感染者は落ち着き、現在1日あたりの平均新規感染者数は100人を切りました。

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ケニアは1日あたりの新規感染者数は500人前後で増減を繰り返してます。

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エチオピアは引き続き落ち着いています。1日あたり平均新規感染者数は二桁になりました。

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アフリカの中ではワクチン接種が進んでいるモロッコは、長く感染者が少ない状況を保っていましたが、増加に転じています。現在1日あたりの平均新規感染者数は2,000人を超えました。

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チュニジアの急増していた新規感染者は、減少に転じたようですが、まだ1日あたりの平均新規感染者数は7,000人台です。

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(3)新規死亡者数の推移(7月17日時点)
アフリカ全体で日毎に新たに確認された死亡者数です。赤線は7日間移動平均の推移です。過去8週間を対象としています。日々どの程度の死亡者が増えているかがわかります。

昨年来、感染者の増減がありつつも、感染者に占める死亡者の割合である致死率はほぼ同率で推移してきました。今週は2.5%と、先週より01.ポイント下がっています。いずれにせよ致死率が低止まりしているのがアフリカの感染の特徴です。

クリックで拡大します。
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(4)致死率マップ(7月17日時点)
致死率(累積感染者における累積死亡者の比率)で各国を色分けしました。

アフリカ大陸全体における現在の致死率は2.5%です(日本は現在1.8%)。
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(5)感染状況の国別基礎データ(7月17時点)
55カ国それぞれのデータをまとめています。

百万人あたりの感染者数をみれば、その国でどの程度感染が広がっているのかがわかります。あわせて百万人あたりの検査数を比較すると、検査の進捗とともに感染者の発見が増えているのか、それ以外の理由なのか、推測が可能です。

百万人あたり死亡者数は人口あたりの死亡者の数です。国によって検査方針や感染者の発見率が違うと前提して、感染者として発見されるか否に関わらず、その国でどの程度コロナウイルスによる死亡者がでているかを測ることができます。死亡者DT(倍加日数)では、死亡者が増加するペースを把握することができます。致死率は累積感染者における累積死亡者の比率です。直近致死率は、2週間前の新規感染者数に対する今週の死亡者数の割合で、直近で増えた感染者のうちどの程度が亡くなったかを示します。

ワクチン接種者数は実数で、百万人あたり接種者数は人口に対する接種比率です。1回目接種数と2回目完了数に分けて記載しています。

南アフリカの新規感染者数は上げ止まりましたが、南部アフリカの国々(ザンビア、ナミビア、モザンビーク、ボツワナ、ジンバブエなど)はまだ予断を許しません。ナミビア、ジンバブエでは直近致死率が5%を超えています。

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出所:
感染者数、死亡者数: Johns Hopkins University
検査数およびアフリカ以外の国の感染者数、回複数、死亡者数、ワクチン接種者数: worldometers
DT: 直近7日間の感染者の増加率を元に算出。感染者が倍になる日数を示す


(7)アフリカ主要国の入出国規制および行動規制(7月19日時点)

国際線旅客機再開に関するトピック
入国ルールのリンク先は随時最新のものに更新しています。

南アフリカの入国条件はこちらをご確認ください。
ケニアへの出入国には、アフリカ連合などが進めるアフリカ共通PCR検査結果認証システム、Trusted Travellers Electric Verification Systemへのオンライン登録が必要です。出入国条件はこちらからご覧ください。入国後は健康状態を管理するためのアプリのダウンロードが義務となりました。こちらをご確認ください。
タンザニアは、入国前24時間以内のオンライン事前登録と健康コード(UHC)の入手を義務付けました。新しい入国ルールはこちらをご確認ください。
ウガンダの入国条件はこちらをご確認ください。
ルワンダの入国ルールはこちらをご確認ください。
ナイジェリアの入国ルールはこちらをご確認ください。検査期間が入国72時間前になりました。事前に登録が必要なポータルサイトはこちらです。
ガーナの入国条件はこちらをご確認ください。
コートジボワールの入国ルールはこちらをご確認ください。
セネガルの入国ルールはこちらをご確認ください。
エジプトの入国ルールはこちらをご確認ください。
チュニジアの入国ルールはこちらをご確認ください。
モロッコの入国ルールはこちらをご確認ください。ワクチンの接種証明書があれば隔離が不要となりました。
アルジェリアの入国ルールはこちらをご確認ください。

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※アフリカにおけるコロナの現状や、それにより受けたビジネスへの影響、現在の事業環境と課題などにつき、ご質問を受け付けています。ご希望の方はこちらをご覧ください。

アフリカ進出スポット相談窓口
https://abp.co.jp/news/info/spotconsulting.html

※アフリカの特定国における、新規感染者数の毎日の推移(1人目発見~更新日まで)が必要な方はこちらからご連絡ください。データをお送りします。

※アフリカの新型コロナウイルスおよびワクチン接種に関する現状を広く知っていただくため、図表の複製・再利用を許諾します。ただし、「出所:アフリカビジネスパートナーズ」との出所の表記をお願いいたします。再利用にあたって図表のデータそのものが必要な場合は、お送りしますので、こちらからその旨ご連絡ください。

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