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アフリカビジネスの今

※南アで発見された変異株についての追記※【毎週更新(11月29日更新)】アフリカにおけるコロナワクチン・感染者最新の状況

アフリカにおける国別感染者数、陽性率、致死率、ワクチン、入国規制

更新日:2021年11月29日

カテゴリ: ビジネスに役立つ情報

(写真: ケニアのスーパーで買いだめをする人々、2020年3月ABP撮影)

アフリカにおける新型コロナウイルスの感染状況について最新データをまとめます。
更新日: 11月29日(次回更新予定日:12月6日)
表・グラフはクリックで拡大します。

※※南アフリカで発見された変異株オミクロンについての追記(11月29日現在)※※

(1)オミクロン株に関する現在の情報
すでに報道されている通り、11月25日に南アフリカ政府が国内で変異株が発見されたことを発表し、11月26日にWHOが変異株を懸念される変異株(VOC)に指定、オミクロンと命名しました。この変異株はスパイク蛋白の変異の数が多いということ、また南アフリカのハウテン州(商業都市ヨハネスブルグや政治の中心地プレトリアを抱える人口密度が高い都市部)の感染者の感染株がすでにオミクロン株に置き換わっていたことから、これまでのコロナウイルス株よりも感染力が強く、既存ワクチンの有効性が減じられる可能性があると警戒されています。事実としての感染力ワクチン効果への影響は現時点では判明しておらず、わかるまで2週間程度かかるとされています。南アフリカはじめ世界各地でオミクロン株の感染者がみつかっていますが、いずれも重症化したという事例はまだなく、重症化する株であるかどうかはわかっていません。

変異株オミクロンについて現時点の情報は以下を参考としてください。
オミクロン株について(国立感染症研究所)

なお、mRNAワクチンを開発・販売している米モデルナは、オミクロン株に対応する追加接種用ワクチンの開発を行うことを発表しています。

(2)渡航に関する規制
どのような影響がある変異株であるかは判明していないものの、感染力とワクチン効果に影響がある可能性があるということで、世界各国が一時的に南アフリカおよび南部アフリカからの渡航の制限に動いています。

日本政府は、南アフリカはじめ南部アフリカの合計10カ国から日本への入国について、自主隔離の前に検疫所での待機が義務付けられる国へと指定し、10日間の待機としました。また、オミクロン株がみつかった英国をはじめとする国についても措置を変更しています。11月29日時点の最新の情報は次のリンク先のものとなります。
水際強化措置に係る指定国・地域一覧(11月29日時点、外務省サイト)

アフリカの各国も、南部アフリカからの渡航の制限を行いつつあります。このページの「(1)アフリカ各国の入出国規制および国内行動規制」を11月29日時点の最新のものに更新しています。アンゴラ、ルワンダ、モロッコ、エジプトなどが南部アフリカまたは世界からの入国の制限を行っています。

(3)南アフリカにおける感染状況

南アフリカは先週まで、1日あたり平均感染者が500人台と少ない状況が続いていましたが、27日には6000人台まで増えています。「(2)新規感染者数の推移」にこの1週間の感染者実数を記載しています。南半球である南アフリカでは季節は夏に向かっているところです。なお、南アフリカ政府は11月29日に国内の行動規制はレベル1を維持する、ただし状況の変化に応じて対策をとる旨発表しています。

他のアフリカ主要国は、ひきつづき感染者が少ないまたは落ち着いた状況が続いています。他のアフリカ各国では、現時点ではオミクロン株の感染者は発見されていませんが、エジプトからトルコ経由でベルギーに帰国した人物の感染が発見されています。

(4)南アフリカのワクチン情報

南アフリカはJ&Jとファイザーを中心に接種を行っています。11月27日の時点で1回目接種率が29.4%、2回目接種率(J&Jの1回完了者含む)が24.7%となっています。
南アフリカのワクチン接種状況や、これまで入手されたワクチンの種類については、このページの「(4)感染状況の国別基礎データ」、「(5)ワクチン接種・入手状況」を御覧ください。

(5)南アフリカに所在する日本企業

南アフリカは日本企業がアフリカでもっとも多く現地法人や駐在員事務所を設置している国で、2019年時点で141社が存在しています。
具体的な企業名については、以下からダウンロードしていただけます。
アフリカビジネスに関わる日本企業リスト(2019年版)


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オミクロン株に関する最新の情報は、このページで更新していきます。コロナウイルス全般い関する最新の情報は、週次で更新しており、次の更新日は12月6日です。
なお、状況の変化に応じて、こちらでもアフリカのコロナウイルスに関わる情報を発信していますのでご参考としていただければと存じます。

※追記終わり※


【アフリカ大陸全体の感染状況(11月27日時点)】
  • 累積感染者数: 8,632,325
  • 百万人あたり累積感染者数: 6,776
  • 感染者DT: 801日(先週より短い)
  • 累積死亡者数: 222,502
  • 百万人あたり累積死亡者数: 175人
  • 死亡者DT: 1062日(先週より短い)
  • 致死率平均: 2.6%(先週と同じ)
  • ワクチン接種率: 1回目 11.6% 2回目完了7.7%

データの見方や、感染状況に対する解釈は、以下で説明しています。
また、こちらから、これまでのすべてのコロナ関連記事を一覧することができます。

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構成
(1)アフリカ各国の入出国規制および国内行動規制
(2)新規感染者数の推移
(3)新規死亡者数の推移と致死率
(4)感染状況の国別基礎データ
(5)ワクチン接種・入手状況
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(1)アフリカ各国の入出国規制および国内行動規制(11月29日時点)
アフリカへの出張が少しずつ再開されています。アフリカ54カ国が敷いている入出国に関する規制と国内での行動規制に関する情報を集めました。現地の日本大使館が発出している情報を優先し、他のソースで補足しています。リンク先は随時最新のものへと更新しており、オミクロン株の発見による各国政府の入出国規制の変更を更新し、オミクロン株に対して特別な対応がある場合は追記しています。

南部アフリカ
マダガスカル 入出国規制 国内行動規制
モーリシャス 入出国規制 国内行動規制

西アフリカ
カーボベルデ 入出国規制 国内行動規制
ギニアビサウ 入出国規制 国内行動規制
コートジボワール 入出国規制 国内行動規制
シエラレオネ 入出国規制 国内行動規制
ナイジェリア 入出国規制 国内行動規制
ブルキナファソ 入出国規制 国内行動規制
モーリタニア 入出国規制 国内行動規制

中部アフリカ
サントメ・プリンシペ 入出国規制 国内行動規制
中央アフリカ 入出国規制 国内行動規制

北アフリカ
アルジェリア 入出国規制 国内行動規制


(2)新規感染者数の推移(11月27時点)
アフリカ全体で日毎に新たに確認された感染者数です。赤線は7日間移動平均の推移です。過去8週間を対象としています。日々どの程度の数の感染者が見つかっているかがわかります。

アフリカの1日あたり新規感染者数は、先週の3,000人台から7,000人台へと増加しています。主として南アフリカの増加による影響です。
コロナ発生の昨年2月以降の感染者数の推移については、この次のグラフを御覧ください。

クリックで拡大します。
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アフリカで最初に感染者が見つかった2020年2月14日から直近までの全期間における新規感染者の推移です。赤線は7日間移動平均の推移となります。

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南アフリカはオミクロン株発見による報道にある通り、この1週間で感染者が急増しています。先々週までの1日あたり平均感染者数は500人台でしたが、先週の各日の感染者数実数は、11月21日687人、22日312人、23日18,586人、24日1,275人、25日2,465人、26日0人、27日6,048人となっています。これまでの感染者数の推移でみると、1日2万人の感染者がいた一時期に比べると数しては少ない状況です。

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ナイジェリアはの1日あたり平均新規感染者数は、現在100人を切っています。引き続き少ない数値で推移しています。

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エジプトはこの1カ月ほど、1日あたり平均感染者数が900人前後のまま、増えもせず減りもせず推移しています。

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ケニアの現在の1日あたりの平均感染者数も100人を切り、30人程度となっています。

20211130093346.jpg
エチオピアの1日あたり平均感染者数は、100人台までまで減少しています。

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アフリカの中ではワクチン接種が進んでいるモロッコは、ワクチン接種が進んだ頃に急激な増加が見られましたが、その後急減し、現在では1日あたり平均新規感染者数は一桁台まで減少しています。

20211130093500.jpgチュニジアも新規感染者は、1日あたり平均100人台で推移しています。

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(3)新規死亡者数の推移と致死率(11月27日時点)
アフリカ全体で日毎に新たに確認された死亡者数です。赤線は7日間移動平均の推移です。過去8週間を対象としています。日々どの程度の死亡者が増えているかがわかります。

死亡者数も減少しており、1日あたり死亡者数は平均で100人台です。

20211130093647.jpg

クリックで拡大します。
致死率(累積感染者における累積死亡者の比率)を色分けし地図にすると以下のようになります。
アフリカ大陸全体における現在の致死率は2.6%です(日本は現在1.1%)。

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(4)感染状況の国別基礎データ(11月27時点)
55カ国それぞれのデータをまとめています。

百万人あたりの感染者数をみれば、その国でどの程度感染が広がっているのかがわかります。あわせて百万人あたりの検査数を比較すると、検査の進捗とともに感染者の発見が増えているのか、それ以外の理由なのか、推測が可能です。

百万人あたり死亡者数は人口あたりの死亡者の数です。国によって検査方針や感染者の発見率が違うと前提して、感染者として発見されるか否に関わらず、その国でどの程度コロナウイルスによる死亡者がでているかを測ることができます。死亡者DT(倍加日数)では、死亡者が増加するペースを把握することができます。致死率は累積感染者における累積死亡者の比率です。直近致死率は、2週間前の新規感染者数に対する今週の死亡者数の割合で、直近で増えた感染者のうちどの程度が亡くなったかを示します。

ワクチン接種者数は実数で、百万人あたり接種者数は人口に対する接種比率です。1回目接種数と2回目完了数に分けて記載しています。

クリックで拡大します。

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出所:
感染者数、死亡者数: Johns Hopkins University
検査数およびアフリカ以外の国の感染者数、回複数、死亡者数、ワクチン接種者数: worldometers
DT: 直近7日間の感染者の増加率を元に算出。感染者が倍になる日数を示す


(5)ワクチン接種・入手状況(11月29日時点)
アフリカにおけるワクチンの入手状況と接種状況をまとめています。

まずは接種状況についてみてみましょう。アフリカの多くの国は1回目の接種の最中にあります。1回目接種の接種人数について多い順に並べたのが左です。百万人あたりの接種人数の上位20カ国を並べたのが右です。すべての国の接種者数は、「(4)感染状況の国別基礎データ」に、1回目のみと2回目完了者に分けて掲載しています。

モロッコは1回目接種数が2,400万人を超えました。百万人あたりでみると約68万人、つまり人口の約68%が1回目接種を終えています。「(4)感染状況の国別基礎データ」にあるように、モロッコでは2回目の接種も人口の約63%が終えています。

観光国であるセーシェルは、アフリカで最初に接種を開始した国で、すでに百万人あたり85万人、つまり人口の約85%へ1回目接種を終えています。同じく観光国であるモーリシャスは約72%が終えています。両国は、2回接種した人へのブースター接種も開始しています。

南アフリカは、1回目の接種数が1,700万回を超え、接種率も30%に近づいています。

このほか、エジプト、アルジェリア、エチオピア、アンゴラ、モザンビーク、ナイジェリア、チュニジアといった国が600万回以上の1回目接種を終えています。

アフリカ全体でみたときの1回目接種率は11.6%と約1割まで達成しました。2回目完了率は7.7%です。

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ワクチンの1回目を接種した人の割合(1回目接種率)で地図をつくりました。北アフリカと南部アフリカの国の接種率が高くなっています。オミクロン株で渡航制限などの対象となっている南部アフリカの国々は、ザンビアを除き、むしろ他より高い比率で接種が進んでいる国々です。多くのサブサハラアフリカの国々では10%未満となっています。

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アフリカ54カ国中53カ国がワクチンを入手しています。残る1カ国であるエリトリアはCOVAXに加入しておらず、ワクチンは必要ないとする立場をとっています。

COVAXとは、途上国に公正にワクチンを配布するための国際的な枠組みで、アフリカの多くの国はCOVAXを通じて入手してきましたが、供給が滞り、かわりにワクチンを供給しているのが中国と米国です。中国はこれまで、販売や寄付をあわせてアフリカに中国製ワクチン約1.1億回分を手配し、ほぼ同数を供給済みです。米国からの寄付は7,500万回分程度でほぼ同数が届けられています。加えて欧州各国などがアフリカ向けにワクチンの供給を行っている様子が下表からうかがえます。

アフリカでワクチンを製造する動きもはじまっています。J&Jワクチンの一部はすでに南アフリカの工場で最終工程を行っています。ファイザー/ビオンテックはコロナワクチンを南アフリカで製造することで現地工場と合意しました。ビオンテックはこれとは別に、mRNA技術を活用して、コロナワクチンだけでなくマラリアワクチンや結核ワクチンも含めて現地生産するとして、ルワンダ、セネガルで合意しました。モデルナもmRNAワクチンの製造をアフリカで開始することを検討しています。

WHOはワクチンの商業生産技術と臨床試験施設を低中所得国に提供する仕組みであるTechnology transfer hubs(技術移転ハブ)を立ち上げており、こちらは最終工程のみならず、原液から現地で製造することを想定しています。この技術移転ハブを活用してコロナワクチンを製造しようと、南アフリカやルワンダ、セネガルが動いています。

国内の全人口が2回分(J&Jは1回分)のワクチンを接種するのに必要なワクチンをどこまで入手できたか(人口カバー率)をみると、ブースター接種を開始しているモーリシャスは102%と人口を超えました。モロッコが86%、セーシェルが70%で、この3カ国がトップ3です。カーボベルテ、コモロが60%、リビア、ボツワナが50%を超え、レソト、チュニジア、ジンバブエ、トーゴ、ガボンが40%を超えて続きます。南アフリカはようやく30%を超えました。各国別の数値は下の表をご覧ください。
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※アフリカの新型コロナウイルスおよびワクチン接種に関する現状を広く知っていただくため、図表の複製・再利用を許諾します。ただし、「出所:アフリカビジネスパートナーズ」との出所の表記をお願いいたします。再利用にあたって図表のデータそのものが必要な場合は、お送りしますので、こちらからその旨ご連絡ください。

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