アフリカにおける日本企業の動き(2019年5月)

アフリカにおける日本企業の動き(2019年5月)

(写真:アンゴラの首都ルアンダの町並み、ABP撮影)

毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。

【南アフリカ、東アフリカ】NTT南ア子会社ディメンションデータが独ソフトウエア大手SAP と東アフリカ事業で提携(5/2)

NTT子会社のグローバルシステムインテグレーターのディメンションデータが、東アフリカのIT企業向けアプリケーション販売で独ソフトウエア大手SAPと提携する。同社のApplication Management Servicesを通じて、SAPソリューションおよび顧客向けにカスタマイズした組み込みアプリケーションの利用を促進する。

次世代SAPソリューションでは、機械学習や人工知能を統合し、複数のソースからのデータ管理、カスタマーエクスペリエンス、従業員エンゲージメント、支出管理、製造およびサプライチェーンソリューションといった企業向けアプリケーションが強化される。ディメンションデータは、ケニアの企業に対し、実装済みソフトウエアをサポートするだけでなく、新たな実装や機能強化を必要とするSAPモジュール全体の機能強化を行い、SAPソリューションの最適化を手助けする。

世界のSAP市場は約2,000億ドルと推定され、ディメンションデータ東アフリカは東アフリカにおけるSAP市場を約7,500万ドルと推定し、今後5年間で2億ドルを超える可能性があると予測している。

ディメンションデータは東アフリカにおいて、公共セクター、金融、サービスプロバイダー、プロフェッショナルサービス、製造業および商業セクター向けに、クラウドサービスやデジタルオートメーション、ITアプリケーションのローカライズを提供している。

【ケニア】東芝がケニアに支店を開設(5/3)

東芝が、南アフリカにある東芝アフリカ社の支店として、ケニアに支店を開設した。5月から営業を開始する。東芝アフリカ社は2014年設立。

同社は、1967年に初めての現地事務所を南アフリカに設立して以来、電力発電関連のタービン、発電機、配電設備などの納入や、ビル向け製品やデジタル関連製品などを販売してきた。

【アンゴラ】テラドローンがアンゴラに現地法人設立。石油企業へ点検サービスを提供するOcean Atlantic Internationalに出資(5/8)

テラドローンがアンゴラでドローン点検サービスを提供するOcean Atlantic Internationalに出資し、アンゴラに現地法人を設立した。

cean Atlantic Internationalは、石油企業のオフショア設備などに対してドローンを利用した点検を提供している。

【モザンビーク】アナダルコと、東京電力カフェエル&パワーと中部電力が協同出資するJERAと台湾の石油・ガス大手CPCが、モザンビークの液化天然ガスの長期売買契約を締結(5/14)

米石油・ガス大手アナダルコは、東京電力カフェエル&パワーと中部電力が協同出資するJERAと台湾の石油・ガス大手CPCの共同体との間で、モザンビークの液化天然ガスに関する長期売買契約を締結したと発表した。商業生産が開始した後17年間に渡って、年間160万トンの液化天然ガスを販売する。

JERAにとって、海外企業との長期共同購入は初めて。お互いの需給状況によって供給を融通することができる。また、購入価格指標には一部に欧州ガス価格を採用した。これにより、欧州へと仕向地を変更することによって、日本国内の需給の不確実性への対応や調達ポートフォリオの最適化を行う。CPCは台湾で唯一の液化天然ガス購入企業。

アナダルコがオキシデンタルへの380億ドルでの売却合意を発表してから、初めての長期契約締結の発表となった。

【エチオピア】いすゞ自動車がエチオピアでトラック組立工場を8月に開設予定(5/25)

いすゞ自動車が2019年8月にエチオピアの組立工場を開設する。同社が駐日エチオピア大使館を訪問して報告した。

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