アフリカにおける日本企業の動き(2022年12月)

アフリカにおける日本企業の動き(2022年12月)

(写真は鉱山車両とそのタイヤ、Otracoサイトより)

毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。

【南アフリカ】ブリヂストンの南アフリカ法人Bridgestone Southern Africa Holdingsが、南アフリカで鉱山車両用タイヤのライフサイクル管理システムを提供するOtraco Southern Africaを買収(12/13)

ブリヂストンの南アフリカ法人Bridgestone Southern Africa Holdings(BSAFH)が、南アフリカで鉱山車両用タイヤのライフサイクル管理システムを提供するOtraco Southern Africaを買収した。この買収により、BSAFHは鉱業向けサービスの成長を加速させると同時に、サービスネットワークを拡大する。Otracoという名称は今後も使用する。

Otracoは本社のあるオーストラリアに加え、南アフリカとチリにも拠点を置いて事業を展開している。同社のシステムを使うと、タイヤに取り付けたセンサーを通じてタイヤの状態をリアルタイムでモニタリングし、プラットフォームを通じてライフサイクル管理を行うことができる。

【モロッコ】モロッコでワイヤーハーネスを製造する住友電工が、総額19億6,000万モロッコディルハムの新規投資に関して政府と契約締結(12/22)(1/17)

住友電工がモロッコ産業・貿易省との間で、モロッコでの自動車部品の製造に総額19億6,000万モロッコディルハム(230億円)を新規に投資する契約を締結した。合計9件のプロジェクトを同社のモロッコ子会社が拠点を置くRabat-Sale-Kenitra、Tanger-Tetouan-Al Hoceima、Casablanca-Settatの3地域で実施する。これにより、2028年までに新たに1万6,000人の直接雇用が創出される見込みとなっている。

最初の投資として、住友電工のモロッコ子会社Sumitomo-SEBN Moroccoが、3億2,000万モロッコディルハム(38億円)を投じてワイヤーハーネスの製造に特化した新工場をKenitraに建設する。これにより4,500人以上の雇用創出が見込まれている。

モロッコには自動車関連のグローバルメーカーが数多く進出しており、2022年12月時点で国内に所在する自動車関連の工場数は180を超えている。特にタンジェとカサブランカに工場が集中している。

※1モロッコディルハム=12円(モーニングスター、1/5)

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