- アフリカのビジネス環境
アフリカにおける日本企業の動き(2017年9月)
(写真はサッカーをする少年たち ABP撮影)
毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。
- アフリカにおける日本企業の進出事例の一覧は、「日本企業のアフリカ進出動向と事例」からご覧ください。
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【ウガンダ】サッカー選手本田圭佑氏のマネジメント会社子会社がウガンダでプロクラブを買収(9/11)
サッカー選手の本田圭佑のマネジメント会社HONDA ESTILOは、ウガンダの子会社SOLTILO Ugandaがウガンダのサッカークラブ「ブライト・スターズFC」を買収したと発表した。
ブライト・スターズFCは、現在1部リーグであるウガンダ・プレミアムリーグに所属している。
HONDA ESTILOは2015年にオーストラリアのSVホルン、2017年からカンボジアのSOLTILOアンコールFCの運営も手がけており、プロクラブ運営は3カ国目で、アフリカでは初となる。
【アフリカ全般】パナソニックの中東アフリカ事業が第1四半期に5%成長、年間では二桁成長を目指す(9/13)
パナソニックの中東アフリカ会社Panasonic Marketing Middle East and Africa (PMMAF)は、2017年第1四半期(4月~6月)に約5%の成長を達成した。2018年3月までの本会計年度では10~15%の成長を目指す。
パナソニック本体は、今後3年間でコンシューマーエレクトロニクス事業への依存を減らし、B2B分野に焦点を当てる成長戦略を打ち出している。一方で、中東においては、B2C事業への需要はいまだ強く、小型家電から大型家電まで製品ポートフォリオを拡大しているところだという。従来の電話やオフィスオートメーション製品はいまだ市場で高いシェアがあり、家電も2桁成長している。B2B領域では、プロ向けAV機器や放送機器、セキュリティカメラが牽引している。
広告出稿の少なさから、中東アフリカ地域におけるパナソニックブランドへの認知はこれまでは低かったものの、今後は広告への支出を増やす。また、中間~ハイエンドセグメントの製品を導入することで、平均価格を上昇させることも計画している。パナソニックはエジプトに新しい液晶TV製造工場を開設し、主にアフリカ諸国に販売する予定である。この地域ですぐに発売される予定の有機発光ダイオードTVは、ハイエンドの顧客や映画館をターゲットにしている。
【南アフリカ】LIXILが2014年に51%を取得した南アフリカGDWT社を完全子会社化し、LIXIL Africaブランド立ち上げへ(9/15)
LIXILが、51%の株式を保有する南アフリカの住宅設備会社Grohe Dawn Watertech Holdings Propriety (GDWT)を完全子会社化する。同社は、2014年にLIXILが関連会社の独グローエと共同で、住宅設備の製造販売やインフラ開発を手がける南アフリカのDistribution & Warehousing Network (DAWN)の水栓金具・衛生陶器等の水まわり製品の製造、販売を行う子会社を買収して設立された。DAWNからの残り49%の取得等に約27億円を投じる。
GDWTの2017年3月期の売上高は98億円で、前年の119億円から減少している。買収後は、GDWTの立て直しとともにコーポレートブランドを刷新し、LIXIL Africaというブランドで展開する予定。2021年までアフリカ地域における水まわり事業のリーディングカンパニーを目指す。DAWN社は引き続きGDWTの主要代理店を継続する。
【ケニア】 求人サイトのじげんがアフリカ向け中古車ECサイトを立ち上げ(9/18)
求人サイトなどを運営するじげんがアフリカ向け中古車ECサイトを立ち上げた。
日本の中古車販売会社から得た中古車情報を掲載し、輸出代行会社につなぐことでマージンを得る。アフリカ側の購買者は、サイトから購買を申し込んだ後現地ディーラーへ支払いを行うが、じげんのサイトを通じて現地ファイナンス機関にローンを申し込むこともできる。販売車両に遠隔で車両を停止・回収できるGPSモジュールを搭載することで、支払い遅延に対応する。
ローンの申し込みは、個人の与信情報を提供する専門機関が存在し、個人が金融機関を通じてローンを組むことが一般的であるケニアにおいてのみ開始する。ケニアではAlios Finance Kenyaがローンを受け入れる。