- アフリカのビジネス環境
アフリカにおける日本企業の動き(2016年1月)
毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。
- アフリカにおける日本企業の進出事例の一覧は、「日本企業のアフリカ進出動向と事例」からご覧ください。
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【農業】豊田通商がケニアのモイ大学と肥料に関する研究の実施についてMOU締結(1/7)
豊田通商は、ケニアのモイ大学と肥料の土壌適合性に関する研究の実施についてMoUを締結した。同国では、誤った肥料の使用による土壌劣化及び農業生産の低下が課題となっている。豊田通商は、土壌の性質に適合した肥料を生産することによりこれらの状況を改善したいとしている。
同社によれば、12億ドル規模の肥料プラントの建設が2016年6月の完成に向け現在進行中。第一フェーズではNPK(窒素、リン酸、カリ)肥料の生産プラント、第二フェーズではリン酸二アンモニウム、尿素、カルシウム、アンモニウム等を原料とする肥料の生産を展開する予定だ。これにより、ケニアにおける恒久的な肥料不足を解消させることが期待されている。
【製造業】パナソニックがナイジェリアでエアコンとテレビの生産を開始(1/9)
パナソニックがナイジェリアの家電、エレクトリにクスディストリビューターのSIMSと提携し、ラゴスにおいてエアコン、テレビの生産を開始した。従来はインドから輸入した製品を販売していた。
パナソニックはこれまで30年間、ナイジェリアやアフリカにおいてエアコンやテレビをはじめとする家電製品でそのブランドを知られてきたものの、売上は落ち込むこともあった。今回は、SMISとの提携を通じて再度ナイジェリア市場での販売拡大を狙う。
生産拠点を持つことで、現地のニーズに適した製品の供給を目指す。パナソニック中東アフリカのマネージングダイレクターは、「ナイジェリアはまだ若く成長が早い市場で、1億7,000万人の人口のうち60%が都市に住んでいる。ブランドに敏感でカスタマイズされた商品を望む市場」と語っている。
すでに現地ディーラーや顧客からはポジティブな反応を得ており、あるディーラーは「現地に生産拠点を持ち、ナイジェリアのディストリビューターと組むということで、ようやくパナソニックの商品を調達できるようになり、ストレスなく販売できる」と歓迎している。
【製造業】パナソニックが2016年春を目途に南アフリカに家電販社を設立と日経が報じる(1/16)
パナソニックが2016年春を目処に、南アフリカに販社を設立すると日経新聞が報じた。現在はドバイから管轄しているアフリカ市場の営業活動を南アフリカからに切り替え、現地従業員を従来の5割増やし50人とする。南アフリカをアフリカの統括拠点と位置づけ、東アフリカなどでも市場開拓を進める。アフリカでの販社設立ははじめて。新興国における販売統括会社の設立は、中国、アジアに続く。
対象となる商品は、白物家電、オーディオ機器、テレビなどのコンシュマープロダクトおよび空調システムなどの法人向け機器。2018年のアフリカ事業の売上高の目標を、現在の5倍の1,000億円とする。