アフリカにおける日本企業の動き(2013年11月)

毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。

【投資環境】安倍首相が来年1月にエチオピア、モザンビーク、コートジボワールを訪問(11/26)

安倍首相が来年1月にエチオピア、コートジボワール、モザンビークを訪問する意向を固めた。

経済ミッションも同行する予定で、日本企業のアフリカへの投資拡大にもつなげる。エチオピアは首都アディスアベバにアフリカ連合(AU)の本部が置かれるなど、アフリカで一定の影響力がある。モザンビークは天然ガス、石炭が豊富で日本企業も開発に関与するほか、大規模農業プロジェクトをブラジル政府とともに推進している。コートジボワールはアフリカ西部フランス語圏の中枢国であり、2013年、2014年ともに経済成長率8%と高い成長が見込まれている。

日本の首相がサハラ砂漠以南のアフリカの複数の国を訪問するのは、小泉首相(当時)が2006年にエチオピア、ガーナを訪れて以来、8年ぶりとなる。

【金融・製造業】国際協力銀行がトヨタファイナンシャルサービスの南アフリカ法人向けに現地通貨建て融資を供与(10/28)

国際協力銀行が、トヨタファイナンシャルサービスの南アフリカ法人向けに、日本車の自動車販売金融を資金使途とした現地通貨建て融資を行うことを明らかにした。

南アフリカでは自動車市場が堅調な拡大傾向にある中、購入時に販売金融を利用する顧客が多いことから、各社にとっての販売向上に向けての重要なツールになっているという。

同国では、トヨタを含めて自動車セクターで今年8月に大規模なストライキが発生するなど課題もあると同時に、マツダが販売統括会社を同月に設立するなど、営業を強化する動きも出ている。

【燃料】JX日鉱日石エネルギーが南アフリカに事務所を立ち上げ(11/11)

ENEOSのブランドでガソリンスタンドを展開しているJX日鉱日石エネルギーが、南アフリカに潤滑油販売事業拡大を目的とした調査を行うための事務所を来年4月1日付で立ち上げることを明らかにした。

現在同社ではアフリカ向けに潤滑油の輸出販売を行っているが、アフリカにおける市場調査とサプライチェーンの構築の調査を強化するという。

 同社の潤滑油事業に係る海外拠点数は、今回の南アフリカ・ヨハネスブルグ事務所を入れると委託先を含めた製造拠点として47か所、販売・マーケティング拠点として25か所に上る。

【建設】錢高組がアフリカで土木工事事業を開始(11/17) 

建設会社の錢高組が、アフリカで橋や道路など土木工事事業に乗り出すことが明らかになった。

初めに、韓国の現代建設と共同企業体を組み、ウガンダで全長525mの道路橋を建造する。受注額は総額約126億円で、錢高組の請負分は65億円。発注者は現地の道路公社。

錢高組はアフリカでは、既にケニアのナイロビに駐在員事務所を構えており、これまでケニア、ウガンダでの医療や農業関連施設の建設実績を有している。

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