(アップルの店舗@ガーナ、ABP撮影)
Geopoll、Kanter、Brand Leadershipによって毎年実施されている、アフリカにおける「好きなブランド」調査の結果をまとめました。最新版である2018年の上位100社の順位と、そのブランドの2011年以降の結果を併記しています。
2018年の上位は、ノキア、アディダス、サムソン、テクノ、プーマ、アップル、MTNと、アフリカで人気があるスポーツイベントに関わる企業と携帯電話に関わる企業が占めました。トヨタが自動車ブランドとしてはトップの11位に登場しています。グッチはナイジェリアなど西アフリカを中心に偽物が多く出回っており、好感度が高く9位に入っています。
日本企業は、トヨタ、ソニー、東芝、ホンダ、日産の5社が100位以内に入っています。東芝を除いていずれのブランドも年々順位を下げています。
なお、2018年には番外だったものの、これまで100位に入ったことがある日本ブランド(シャープ、パナソニック、日立、ヤマハ、サンヨー、マツダ、三菱)を枠外にとりあげています。
携帯メーカーブランドにおいて、Tecno、Itel、Huawei、Infinixが順位を上げる一方、2011年に1位だったNokiaが15位まで落ちるなど、ビジネスの栄枯必衰が反映されています。特にTecnoは、今年トップ5にランクインしています。Huawaiは18位で、年々順位を上げています。今年4月に上場したJUMIAは、今年初登場して74位に入りました。
中国のブランドは7ブランドがランクインしていますが、すべて携帯、家電(ハイセンス)、パソコン(レノボ)などテクノロジー系です。アメリカのブランドは29が100位入りしており、他国を引き離し強さを見せています。
アフリカ発のブランドは14ブランドに留まりました。
一部の国や地域でのみ知られているブランドの場合、その地域の人口の多寡によって順位が影響を受けている様子も見られます。たとえばエチオピアの靴ブランドであり12位に入ったAnbessaは、エチオピアではよく知られていますが、他の地域では知られていないものの、人口の多さゆえか上位にランクインしています。
アフリカにおける好きなブランド調査(2011~2018)
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注)
赤の網掛けは日本企業
灰の網掛けは上位5ブランド
差分は、青が順位のアップ、赤がダウンを示す。矢印の数は10以上の変動
出所:African Business
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