- アフリカのビジネス環境
アフリカにおける日本企業の動き(2014年12月)
毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。
- アフリカにおける日本企業の進出事例の一覧は、「日本企業のアフリカ進出動向と事例」からご覧ください。
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【天然資源】JOGMECがカナダ企業との間でタンザニアでのレアメタルの共同探鉱契約を締結(11/27)
日本の独立行政法人JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)がタンザニアで、カナダ企業ゴールド・キャニオン・リソーシズとの間で、共同探鉱契約を締結した。
今回共同探鉱を行うのはタンザニア南部のマサシ地区。同地区では、JOGMECのボツワナ・地質リモートセンシングセンターが有望地として特定し、レアメタルの鉱徴が確認されたという。
JOGMECはゴールド・キャニオン・リソーシズとの間で、これまでにも北米及びアフリカにおいて共同探鉱契約を締結し、JV事業を実施している。
【流通】フランスの商社で豊田通商子会社のCFAOがアビジャンのショッピングモール立ち上げへ(11/26)
豊田通商の子会社で、アフリカで幅広く事業を展開しているフランス系商社CFAOが、コートジボワールの経済中心都市アビジャンでのショッピングモールの立ち上げ準備を進めていることが明らかになった。
同社は、石鹸・香料の販売大手ロクシタンを含むフランス企業5社との間で、同ショッピングモールへの出店について合意をしているという。
ショッピングモールは、2015年下半期にオープンする予定。このショッピングモールは、昨年CFAOが、フランスの流通大手カルフールとの間で合意した提携に基づくものだという。
【天然資源、インフラ】三井物産がモザンビークでブラジルの資源大手Valeが実施する石炭開発・インフラ開発に出資参画と正式発表(12/9)
三井物産がモザンビークでの石炭、インフラ開発への参画について正式に発表した。
ブラジルの資源大手Vale子会社が95%の権益を保有して開発を進めるモアティーズ炭鉱の開発事業会社について、15%の持分を取得する。初期投融資金額は4億5千万ドル。同炭鉱の埋蔵量は6.9億トン。Valeは既に2011年8月に本炭鉱の生産を開始しており、2013年の生産量は380万トン。現在、2016年の完了を目途に、炭鉱の生産能力を2,200万トンにまで拡張している。
またVale子会社が実施するナカラ回廊鉄道・港湾インフラ事業の持分50%を取得する。初期投融資金額は3億1,300万ドル。この事業には、モザンビーク・マラウイ両国に跨る682キロメートルの既存鉄道路線の整備と230キロメートルの路線新設、ナカラ港における石炭ターミナルの新設及び一般貨物ターミナルの整備が含まれる。鉄道輸送能力を2,200万トン(石炭の輸送能力を1,800万トン、一般貨物の輸送能力を400万トン)にまで引き上げる。
【製造業】ヤマハがナイジェリアで二輪車を生産へ(12/13)
ヤマハ発動機が、豊田通商100%子会社であるCFAOと共同で、ナイジェリアにおいて二輪車の生産に向けた合弁会社「CFAO Yamaha Motor Nigeria」を立ち上げる。
CFAOとヤマハ発動機は50:50で合弁会社を立ち上げる。組み立て工場はラゴスのCFAO所有地内に立ち上げられる。
2015年夏の操業開始を予定しており、2018年には7万台の製造・販売を計画している。
CFAOはナイジェリアを除くアフリカ16カ国でヤマハ発動機の製品の輸入・販売を行っている。