アフリカにおける日本企業の動き(2014年8月)

毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。

【メディア】電通が南アフリカ企業の株式60%取得に合意(8/15)

電通の海外本社電通イージス・ネットワークが南アフリカの広告会社Crimson Room Communications Proprietary Limited(以下「クリムゾン・ルーム」)の発行済み株式の60%を取得することで合意した。

クリムゾン・ルームは2005年設立。商品やサービスを実際に体験できるイベントを通して、ブランドに対する消費者の認知度・好意度を高めていくマーケティング手法であるエクスペリエンシャル・マーケティングの領域に重点を置いた事業を展開。2013年12月期の売上高は約1.8憶円。

電通グループでは今後、クリムゾン・ルームを南アフリカで屋外広告を専門的に取り扱ってきたブランドPosterscopeに統合し、同グループが世界展開しているエクスペリエンシャル・マーケティングブランドであるpsLIVEの南アフリカ拠点として機能させるという。

【食品】サンヨー食品がシンガポールの農業商社Olamとともにアフリカ7カ国で食品事業を展開へ(8/18)

サンヨー食品が、シンガポールの農業商社Olamとともにアフリカ7か国で即席麺や調味料、飲料などの総合食品事業を始めることが明らかになった。

Olamはナイジェリア、ガーナ、南アフリカ、マリ、ブルキナファソ、ベナン、トーゴで手掛けるトマトペースト、ジュース、乳製品、ビスケット、キャンディー、調味料といった食品事業を傘下に置く持ち株会社を新設する。これら事業の2013年度の規模は合計で350億円。サンヨー食品は新設される持ち株会社の25%の資本を取得する。投資額は現物出資も含めて1億8,750万ドルで年内にも出資するという。

サンヨー食品はOlamとの間で、ナイジェリアにおいて即席麺の製造・販売を手掛ける合弁会社を昨年設立しており、同社は新設される持ち株会社の配下に置かれる。今回の新設持ち株会社への出資はこの提携を大幅に深める形となる。

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