- アフリカのビジネス環境
アフリカにおける日本企業の動き(2014年3月)
毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。
- アフリカにおける日本企業の進出事例の一覧は、「日本企業のアフリカ進出動向と事例」からご覧ください。
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【農業】豊田通商がケニアで合成肥料製造の事業化に向けた調査へ(3/7)
豊田通商が、ケニアでの合成肥料製造の事業化調査について、ケニア政府の合意を得たことを明らかにした。
現在ケニアでは肥料を全量輸入しており、今回の事業が実現すれば肥料のケニア国内生産では初めてのケースになる。
今年6月を目途に調査を終え、肥料製造の事業化を目指すとしている。
【金融】損保ジャパンが南アフリカに事務所を立ち上げ(3/5)
損害保険ジャパンが、4月1日に南アフリカのヨハネスブルグに駐在員事務所を立ち上げることが明らかになった。日系の損害保険会社で南アフリカに拠点が設置されるのは初めて。
将来の個人向け自動車保険の販売参入を視野に市場調査を行うとともに、同国に進出している日本企業の保険の相談にも応じる。
サブサハラ地域の損害保険市場は2020年までに年間6%拡大すると見られている。
【金融】三井住友海上が仏アクサとアフリカ向けで業務提携(3/5)
三井住友海上火災保険が、アフリカ市場の企業向け損害保険で仏アクサと提携することが明らかになった。
4月から南アフリカ、モザンビークなどアフリカ16カ国で提携をする。同地域への日本企業への保険や関連サービスを提供する。日本企業が現地に工場を建設したり、資源開発をしたりする場合に、アクサが工事中の事故や賠償責任を補償する保険などを引き受ける。
アクサが保険を引き受けるが、その大半のリスクを三井住友海上が再保険の形で引き受け、実質的には三井住友海上が日本企業に対して保険を提供することになる。
【製造業】ザンビアでトヨタザンビアとCFAOが合併(3/5)
ザンビアの競争・消費者保護委員会は、豊田通商のグループ会社であるトヨタザンビアと、豊田通商が昨年買収したフランス系商社大手CFAOの合併を承認した。
CFAOはこれまで日産車のディストリビューターとなっていたが、今後はトヨタとフォードを取り扱う。今回の合併は、他の独立した企業一社が日産ブランドをザンビア国内で販売するようになること、及びトヨタザンビアとCFAOが日産ブランドのディストリビューション契約に関与しないことが条件となっている。
トヨタザンビアおよびCFAOの二社で、ザンビア国内の自動車販売シェアの70%以上が占められているという。
【投資環境】住友商事がモザンビークへの事務所開設を含めてサブサハラ業務を強化(3/17)
住友商事が、サブサハラ地域での事業拡大を目的とした業務運営体制の強化を明らかにした。
同社は、南アフリカでアフリカ住友商事会社を新たに設立するとともに、モザンビークのマプトに駐在員事務所を開設する。
ヨハネスブルグには従来、支店が開設されていたが今般それを現地法人化する。モザンビークでは、資源・インフラ分野に加えて農業・食料分野の取り組みを強化するとしている。
【農業】バイオ燃料事業を行う日本植物燃料が、アフリカの投資ファンドAEDFから150万ドルを調達(3/11)
日本植物燃料が、モザンビークでジャトロファを原料としたバイオ燃料生産プロジェクト向けに、欧州の開発機関及び国際開発機関が出資する投資ファンドAfrica Enterprise Challenge Fund(以下「AECF」)から150万ドルを調達した。
日本植物燃料ではこれまでジャトロファの生産性向上及び燃料生産後の副産物の活用について研究開発を重ねてきた。2012年から6,000名の農民と契約栽培を始めている。
同社は今後、AECFからの調達資金を活用して契約農家数を22,000名にまで拡大し、年間7,000キロリットルの軽油代替燃料の生産、及び年間1,400トンの有機肥料の供給を目指す。
【農業】日本企業の坂ノ途中がウガンダで野菜生産・販売事業に乗り出す(3/23)
日本企業の坂ノ途中が、ウガンダで同国の富裕層・外国人向けに野菜の生産・販売事業に乗り出すことが明らかになった。
現地農家に栽培方法を指導し、15種類程度の野菜を販売する。高品質な野菜の需要を取り込むとともに、現地の農業振興に役立てる。
ナス、セロリ、トマト、キュウリといった乾燥した気候にも強いとされる野菜を今春から栽培。4月からは現地に常駐の社員が派遣される。同社はこれまでもウガンダでは、ゴマの有機栽培事業を行っていた。
【電力】三菱重工業の欧州グループ会社とナイジェリアの発電機器会社が提携(3/28)
三菱重工業の欧州グループ会社であるMitsubishi Turbocharger and Engine Europe B.V.(以下「MTEE」)が、ナイジェリア企業JMGをナイジェリアにおける販売代理店に指定したと現地紙が明らかにした。
MTEEはエンジン、ジェネレーター、発電所の建設で欧州、中東、アフリカ地域で事業を拡大している。JMGはナイジェリアで発電関連機器の販売長年手がけている。
両社は提携企業同士として、3月18日から20日にかけてナイジェリアの首都アブジャで行われた石油・ガス業界のエキシビションに出展した。