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【リスト無料提供】アフリカスタートアップ投資・資金調達リスト(2021年1Q)

アフリカのスタートアップ、企業向けDXテック、クリーンテックに投資が集まる

更新日:2021年05月03日

カテゴリ: ビジネスに役立つ情報

アフリカビジネスパートナーズは、アフリカのスタートアップに対する投資・調達実績を2016年分から蓄積し、リスト化しています。
今回、2021年第1四半期(1月~4月)について、リストを無料で提供します。ご関心のある方は以下からダウンロードしてください。

こちらからダウンロード
アフリカのスタートアップ投資・資金調達リスト(2021年1Q)ダウンロード

リストに記載されているのは以下の項目です。エクセルにてご提供します。
発表月、スタートアップ企業名、設立年月日、拠点、事業地、業種、事業内容、調達額 (USD)、投資ラウンド、調達方法、リード・主要投資家、リード以外投資家、企業サイト


アフリカで投資が集まる「企業向けDXテック」と「クリーンテック」

2021年第1四半期の投資95件の内訳は、以下のようになりました。

業種別投資案件数
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「業務支援」を行ういわゆる企業向けのDXテックが13件ともっとも多くなっています。具体的には小売店向けの営業支援だったり、現地メーカーやSMEs(中小零細企業)などへの販売管理、顧客管理、マーケティング支援などです。

コロナ以降の世界のスタートアップ投資でも、消費者向けのアプリよりも、既存事業のDX化につながる企業向けのデジタルサービスへの投資が増えたとされていますが、アフリカにおいても活発化しています。中小企業向けには、コロナにより業績悪化が深刻化しているため、開発金融機関なども資金を出しています。

「電力」は、太陽光発電に関するものが中心です。CO2を発生させない環境によい事業ということで、クリーンテックと言われています。後で紹介する日本企業によるアフリカスタートアップ投資も多くがこの領域への投資です。農村などの非電化地域の家庭や小規模事業者へ太陽光発電キットを無料で配り、月々定額の分割払いによって回収するPAYG(Pay As You Go)サービスは、アフリカですっかり市民権を得て、各国に存在しています。シリーズCまで到達しているスタートアップも多く、アフリカにおいては「固い投資先」となっています。昨今は、太陽光によるミニグリッドや灌漑ポンプにも事業領域が広がっています。

「ソフトウエア・API」は、企業向けに決済ゲートウエイを提供したり、フィンテックが金融機関と連携するための銀行APIなどを提供する企業です。この領域で先行するスタートアップであるナイジェリアのFlutterwaveが、評価額10億ドルを超えユニコーンとなったことも、この四半期にニュースになりました。この領域のスタートアップも、企業向けのDXテックであると捉えることができるでしょう。

「農業」は、次のテック分野として注目が集まっています。コロナにおいてもマイナスの影響を受けづらかった産業で、人々の食糧確保においてより重要度が増した農業は、生産から種、肥料などインプット購入、農産物流通、金融や保険に至るまで可視化されておらず、非効率のデパートであるため、デジタル化にトライするスタートアップが増えています。

国別では、エジプト、ナイジェリア、ケニア、南アフリカの「アフリカにおける4大スタートアップ国」が引き続き上位となっています。

国別投資案件数
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コロナ禍でのアフリカスタートアップ

振り返ってみて、2019年のアフリカ投資は、国としてはナイジェリア、業種としてはフィンテック、投資家としては中国が引っ張った年でした。中国については、資源やインフラと比べてスタートアップ向けの投資についてはスタートが遅く、2019年がアフリカスタートアップへの投資元年といってよいでしょう。

2019年のアフリカスタートアップへの投資額

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日本企業のアフリカスタートアップへの投資も、2018年、2019年を通じて勢いを増していました。

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熱量の高いまま迎えた2020年、コロナウイルスの感染がアフリカにもやってきました。上半期は多くの投資家が様子見をし、ロックダウンや在宅勤務によりスタートアップ自身も事業ペースがダウンしました。

海外投資家をはじめ外国人の大半が自国に帰ってしまい、スタートアップや投資家が入居するインキュベーションセンターが閑散としていたのがこの頃です。スタートアップの撤退や事業の中止が見られ、オフィスを訪ねてみたらもぬけの殻になっていたり、ファウンダーが別のスタートアップのCEOに転職していたというようなこともありました。

ところが後半になって、投資は戻ってきました。コロナウイルスの状況に見通しがついたこと、コロナ以前にデューデリジェンスを済ませていた案件があったこと、また低金利によるだぶついた資金がデジタル、テック、スタートアップに集まるという世界的な潮流も、後押ししたと思われます。

結果、2020年のアフリカのスタートアップへの投資額は、2019年とほぼ同額で着地したとされています。

アフリカにおける2020年の調達額トップ5は、フィンテックとオフグリッドで占められました。

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Flutterwaveは前述した決済ゲートウエイのスタートアップです。消費者に対して決済を提供するeコマースやあらゆるアプリが、クレジットカードやモバイルマネー、POSなど、さまざまな決済方法を受け入れるために必要なソフトウエアをAPIで提供しています。eコマースのJumiaや配車アプリUber、中国アリババも彼らの顧客のようです。

Jumoは金融サービスを提供する企業向けにデジタルウォレットを提供しており、Flutterwaveとともに顧客は一般消費者でなくフィンテック提供企業です。

Chipperは国際送金、Vezeetaはオンライン診療を提供しています。オフグリッドは、先に示した「投資・資金調達リスト」でいうと「電力」に該当し、具体的には非電化地域への太陽光発電の提供です。

2020年後半はまた、大型エグジットも見られました。ナイジェリアのフィンテックPaystackがシリコンバレーのStripeに2億ドルで買収された案件が注目を集めました。

2020年の「アフリカスタートアップの投資・資金調達リスト」も、いずれご紹介したいと思います。2020年版に関心がある方は、2021年第1四半期版のダウンロードのお申し込みの際に、その旨お知らせください。

アフリカビジネスパートナーズでは、アフリカの事業環境やスタートアップ動向、新規事業立案や投資のためのご相談に対応しています。以下から詳細ご覧ください。

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