アフリカにおける日本企業の動き(2014年10月)

アフリカにおける日本企業の動き(2014年10月)

毎月、アフリカにおける日本企業の動きをまとめています。

【製造業】トヨタを含む日系完成車メーカーと韓国の完成車メーカーがナイジェリアで現地組み立て生産のために契約を締結したと現地紙が報道(10/31)

ナイジェリアでトヨタを含む日系完成車メーカー数社と韓国の完成車メーカーが、現地組み立て生産を行うための契約を締結したと現地紙が報じている。

工場は、ナイジェリア西部Ogun州に設置されるとしており、完成車メーカーが同州で事業を行うために必要な書類の最終調整段階にあるという。Ogun州は、同国最大の都市ラゴスにも近く、ナイジェリアの中では比較的自動車関連産業が集積している。

【天然資源】国際協力銀行がモザンビーク鉱物資源省との間で覚書を締結(10/1)

日本の国際協力銀行がモザンビーク鉱物資源省との間で、資源プロジェクト形成支援にかかる覚書を締結した。

この覚書では、日本企業が関与する資源関連プロジェクトの実現に向けた情報・意見交換、案件形成協力などが目的となっている。

モザンビークは天然ガス、石炭等のエネルギー・鉱物資源が豊富で、日本企業では三井物産が参画している他、安倍首相が2014年1月に訪問するなど、官・民で関心が高まっている。

【天然資源】JOGMECがエチオピアで英国企業と共同探鉱契約を締結(10/3)

日本の独立行政法人JOGMECがエチオピアで、英国の探鉱会社アルタウ・リソーシズとともに、エチオピア北部Afar-Tigray地域の共同探鉱契約を締結した。

今回の契約では、JOGMECは2016年3月31日にまでに探鉱費として250万ドルを負担することで、アルタウ・リソーシズから51%の権益を取得できる。その後3年間でJOGMECが700万ドルを追加拠出する場合、追加で19%の権益、合計70%の権益をJOGMECが保有できるようになる。

今回対象となっている地域では、レアメタルや銅、銀などを含む鉱床の発見が期待されている。

【航空】全日空とエチオピア航空が共同運航へ(10/16)

全日空が、エチオピア航空との間で共同運航便を10月26日から始めることが明らかになった。

全日空が運航する成田=香港線、羽田=バンコク線、及びエチオピア航空が運航する香港=アジスアベバ線、バンコク=アジスアベバ線、フランクフルト=アジスアベバ線、パリ=アジスアベバ線、ロンドン=アジスアベバ線について、相互に便名を設定する。

これにより、日本からアジア経由、欧州経由の双方で、アジスアベバまで全日空便のみで行くことが可能になる。全日空がアフリカの航空会社とコードシェア便を運航するのは、南アフリカ航空に次いで二社目となる。

【投資環境】パナソニックと三菱電機が南アフリカ競争委員会から自動車部品に関するカルテルの疑いで調査を受ける(10/13)

パナソニックと三菱電機を含む自動車部品メーカー82社が、南アフリカにおいて過去14年間にわたってカルテルを行ってきた疑いで調査を受けていることが明らかになった。

カルテルは、パワーステアリングやスパークプラグなどを、入札ベースで自動車メーカーに納める際に行われていたという。カルテルの対象となった部品点数は121点と言われている。

全国自動車工業会(NAAMSA)のVermeulen氏によれば、疑いをもたれている企業の多くは日本企業であるとしている。

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